作者インタビュー|作品紹介|山越自費出版サービス
早稲田大学文学部仏文科中退。防衛庁会計検査課勤務後、父の会社 向井自動車株式会社に勤務。
昭和33年に中山家(勝隆寺)に養子縁組入籍後、平成7年7月に「勝隆寺」住職に就任。現在に至る。
病気を発症した妻と家族との介護記録を残しておきたいと思い、平成13年11月から書き続けた日記を平成19年2月に「アルツハイマー病 命の軌跡」として出版。
昭和33年に中山家(勝隆寺)に養子縁組入籍後、平成7年7月に「勝隆寺」住職に就任。現在に至る。
病気を発症した妻と家族との介護記録を残しておきたいと思い、平成13年11月から書き続けた日記を平成19年2月に「アルツハイマー病 命の軌跡」として出版。
平成13年11月、妻のアルツハイマー病の症状が中期の頃、ノートに介護の記録をつけ始めました。はじめは自分の気持ちを整理するためでしたが、記録を続けていくうちに、『自分の経験を知ってもらうことが、同じようにアルツハイマー病のご家族がおられる方の役に立てるのでは』という思いを漠然と持ちはじめました。そんな折に、ノートを見た知人に『本にしたらいい』と勧められ、「よし、この記録を一冊の本にしよう」と、出版を思い立ったのです。
私は、思い立ったらすぐに、という質なので、出版を決めてから2〜3ヶ月で原稿を仕上げました。その後のことは、印刷のプロである山越さんに全面的にお任せしました。それ迄にお寺のお布施の印刷などをお任せし、長いお付き合いのある担当の間加田さんが、きめ細かい対応をしてくれたおかげで、想像以上のいい仕上がりになったと思っています。
表紙の写真は、お参りに来られた方が撮影された蓮の写真です。大変気に入っていましたので、許可をいただき使わせていただきました。中表紙には、チューリップ畑で撮った妻の写真を入れてもらいました。おかげで、本が華やかな印象になったと思います。
こういう本ですので、文字だけでは暗くなってしまいます。他にも写真をところどころに挟みました。自然や花が好きなこともあり、多くの写真は、山や花に囲まれた写真になっています。
同じような境遇にある方の心の余裕や、やすらぎにつながれば、という思いがありましたので、出版した本は介護施設などにお配りしました。
300冊作った本は、あらゆる方を通じてあちこちに渡り、思わぬところから感謝の手紙やハガキ、お電話などをいただきました。お近くの場合は、訪ねてきてくださる方もいらっしゃいます。それぞれ皆さん大変な思いをされているのですが、「元気づけられた」「アルツハイマー病の家族とともに生きていく力になった」というような声を聞かせていただきますと、本を出版して本当によかったと思います。
いまでも介護、そして記録を続けていますが、私の思いは「アルツハイマー病 命の軌跡」一冊にまとめたことで、充分「お伝えすることができた」と思っています。
300冊作った本は、あらゆる方を通じてあちこちに渡り、思わぬところから感謝の手紙やハガキ、お電話などをいただきました。お近くの場合は、訪ねてきてくださる方もいらっしゃいます。それぞれ皆さん大変な思いをされているのですが、「元気づけられた」「アルツハイマー病の家族とともに生きていく力になった」というような声を聞かせていただきますと、本を出版して本当によかったと思います。
いまでも介護、そして記録を続けていますが、私の思いは「アルツハイマー病 命の軌跡」一冊にまとめたことで、充分「お伝えすることができた」と思っています。